ビヘイビアの河又です。今日は、RPAとiPaaSの違いについて説明します。
同じ自動化の文脈で語られることが多いこの2つはどう違うのでしょうか?

RPAとは

明確な定義はありませんが、主に以下の特徴を備えた自動化ソフトがそう呼ばれているように思います。

  • APIのないサイトやツールもスクリーンOCR等で自動化できる
  • グラフィックなユーザーインターフェース(GUI)でワークフローを組める
  • クラウド型も存在するが、主にWindowsアプリケーションとして動作する

RPAの世界で有名なのはWindows上で動作するクライアント型製品が多く、主にUiPath、BluePrism、Automation Anywhere等があります。日本製ではWinActorのシェアも高いです。
クラウド型製品は、弊社の推奨するRobotic Crowdや他にもCobitなどがあります。
クライアント型であるUiPath等にもクラウド上で実行するための仕組みは存在しています。(Azure上で動かすことが多いです)

iPaaSとは

Integration Platform as a Service (サービスとしての統合基盤)との名の通り、SaaSとSaaSの間を取り持って以下のような動作を実現するツールの総称です。

  • Salesforce.comで商談が作成されたら、Slackにも通知する
  • Trelloでカードを動かしたら、スプレッドシートにもその旨が反映される
  • メールを受け取り、その内容に応じて適切なアクションを自動で実行する

iPaaSの世界で有名なのはZapier、MS Flow、Integromat等が挙げられます。日本製は少ないですが、最近はAnyFlow等が登場してきました。
iPaaSの特徴は、RPAと違い「APIによる接続」を基本としていることです。
スクリーンOCRやCSSセレクターといった「サービス側の関与しない手法」で自動化を実現していくRPAに対して、APIはサービス側が管理しているため壊れにくいという特徴があります。
そのデメリットとして、基本的にはiPaaS側が対応しているサービスしか自動化できません。

どう使い分けるべき?

ビヘイビアは「組み合わせることが前提」であると考えています。
iPaaSのほうが変化耐性が強く自動化が壊れにくいですが、繋げられるのは基本的にiPaaS側が対応しているサービスのみです。
Zapierなど大手のiPaaSを使えばつながる先も多いですが、海外サービスが中心となります。
現実的には、iPaaSとRPAを併用することで、壊れにくさと汎用性を両立した自動化ワークフローを構築できます。

ビヘイビア社では、国内外のRPA・iPaaS事情に精通したコンサルタントが最適なワークフローを提案可能です。お気軽にご相談ください。